会長挨拶


会長:山口 敬介|日本ペインクリニック学会 第2回東京・南関東支部学術集会

日本ペインクリニック学会第2回東京・南関東支部学術集会の会長を仰せつかりました、順天堂東京江東高齢者医療センターの山口敬介と申します。来る令和4年1月29日、順天堂大学講堂で開催する運びとなりました。

新型コロナウイルス感染拡大にともない、今までの生活が一変したことは、皆様も実感されていることと思います。様々な制約や不便がある中で、当たり前に何かを出来ているのは、実は当たり前ではないのではないか?という気づきに至りました。実際はその当たり前の大切さに気付いていなかっただけなのかもしれません。当たり前の日常がどれほど大切であったかを思い知らされた日々であったかと思います。

医療においても、様々な問題が炙り出されたとも言えます。今まで当たり前で気が付かなかったことも、実は非常に重要な問題を含んでいたことに改めて気づかされました。より良い医療を提供するために、一度立ち止まり振り返る機会を得たのかもしれません。

今回の学術集会では、テーマを「当たり前を見直す~日常診療再考~」とし、今までの当たり前や常識を考え直すということに取り組んで参りたいと考えております。「ニューノーマル」が提唱される中で、今後も新しい当たり前が増えることが予想されますが、ペインクリニック診療は勿論、医療の様々な分野において、新しい道を切り開いていかなければなりません。今までの当たり前を越えて、活発にご議論して頂き、理解を深めていただければと思います。

まだまだCOVID-19の収束が見えないなか、学術集会の運営は手探りの状況ではありますが、実りのある時間になるよう努めてまいります。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。


2021年8月吉日

日本ペインクリニック学会
第2回 関東・南関東支部学術集会
会長  山口 敬介
順天堂東京江東高齢者医療センター
麻酔科・ペインクリニック